ジュエリーパーツの基本知識〜アクセサリー作りの土台となる要素
ジュエリー作りを始めようと思ったとき、まず戸惑うのがパーツの種類の多さではないでしょうか。キラキラと輝く宝石や金属の部品たちは、それぞれが異なる役割を持っています。
私たちキラガの工房でも、日々さまざまなパーツを使いこなしながらジュエリー制作を行っています。富士山麓の静かな環境で、一つひとつ丁寧に作品を仕上げる際に欠かせない存在です。
この記事では、ジュエリー制作に欠かせない20種類の基本パーツについて、その特徴や使い方をご紹介します。これからハンドメイドジュエリーを始めたい方はもちろん、すでに作り始めている方にも役立つ情報をお届けします。
どんなに美しい宝石も、適切なパーツがなければ身に着けることはできません。パーツは単なる「つなぎ目」ではなく、ジュエリーの完成度や耐久性、使い心地を左右する重要な要素なのです。
金具系パーツ〜ジュエリーの要となる接続パーツ
ジュエリー作りの基本となるのが金具系パーツです。これらは文字通り、ジュエリーの各部分をつなぎ合わせる「要」となる部品です。
丈夫で使いやすい金具を選ぶことで、長く愛用できるジュエリーに仕上がります。逆に言えば、ここで手を抜くと途中で壊れやすくなってしまうので注意が必要です。
1. 丸カン(マルカン)
丸カンは最も基本的なジュエリーパーツで、その名の通り丸い輪の形をしています。パーツ同士を繋ぐ役割を持ち、サイズは3mmから14mmまで様々です。
丸カンの使い方は、ヤットコなどの工具で開いて、繋ぎたいパーツを通し、元通りに閉じるという単純なものです。しかし、開閉の際は前後に倒すように動かすのがポイントです。横に引っ張ると形が歪んでしまいます。
2. 小判カン(Cカン)
小判カンは丸カンを細長くした楕円形のカンです。丸カンとの大きな違いは、部品そのものが回転しにくいという特徴があります。
丸カンは円形のため動くたびに回転し、その隙間に金具が引っかかって外れてしまうことがあります。一方、小判カンは回転しにくいため、繋いでいる金具が外れにくく、エンドパーツなどによく使用されます。
3. Dカン
アルファベットのDの形をしたカンで、主に紐同士の接続に使われます。ベルトやバッグ、キーケース、ショルダーバックなどの製作時に重宝します。
平らな部分が安定感を生み出すため、力がかかる部分の接続に適しています。ジュエリーだけでなく、革小物などの製作にも幅広く活用できるパーツです。
4. 三角カン
その名の通り三角形をしたカンです。アクセサリーパーツのトップに穴が空いている時によく使用します。
丸カンでも代用できますが、すっきりとした見た目に仕上げたい場合は三角カンが適しています。特にペンダントトップとチェーンをつなぐ部分でよく見かけるパーツです。

留め具系パーツ〜ジュエリーの開閉を担う重要部品
ネックレスやブレスレットを身につけるためには、開閉できる留め具が必要です。留め具は使いやすさだけでなく、デザイン性も重要なポイントとなります。
キラガの工房では、お客様の使いやすさを第一に考え、留め具選びにもこだわっています。特に年配の方や爪が弱い方には、操作しやすい留め具をご提案することが多いです。
5. 引き輪(カニカン)
最もポピュラーな留め具で、バネの力で開閉する仕組みになっています。小さなレバーを押すと開き、離すと閉じます。
サイズや形状のバリエーションが豊富で、シンプルな円形から装飾的なデザインまで様々です。ネックレスやブレスレットの定番留め具として広く使われています。
6. トグルクラスプ
棒状のパーツと輪っかのパーツで構成される留め具です。棒を輪に通して留める仕組みで、装飾性が高く、それ自体がデザインの一部として活かせます。
片手でも比較的扱いやすいのが特徴ですが、激しい動きをすると外れやすいこともあるため、使用するシーンを考慮して選ぶことが大切です。
7. マグネットクラスプ
磁石の力で留まる留め具です。操作が非常に簡単で、特に高齢の方や手先が不器用な方におすすめです。
最近は磁力の強いものも増えていますが、強い力がかかると外れることがあるため、重いペンダントには不向きな場合もあります。デザイン性の高いものも多く、見た目も美しいのが魅力です。
8. ボックスクラスプ
箱型の留め具で、片方が箱状になっており、もう片方の突起部分を差し込んで留める仕組みです。しっかりと留まるため、高価なジュエリーや真珠のネックレスなどによく使われます。
安全性が高く外れにくいのが特徴ですが、小さいものは操作が少し難しいことがあります。装飾が施されたエレガントなデザインも多く、フォーマルなジュエリーに適しています。
装飾・設置系パーツ〜宝石や素材を活かすための土台
宝石や素材を美しく見せるためには、適切な台座や設置用のパーツが必要です。これらのパーツは、宝石の輝きを最大限に引き出す重要な役割を担っています。
富士山の麓にあるキラガの工房では、自然光を活かした環境で、宝石の輝きを最大限に引き出すパーツ選びにこだわっています。
9. 石座(セッティング)
宝石を固定するための台座です。爪で石を留める「爪留め」タイプや、周囲を金属で囲む「ベゼルセッティング」など、様々な種類があります。
石座は宝石の大きさや形に合わせて選ぶ必要があります。適切な石座を選ぶことで、宝石の輝きを最大限に引き出し、しっかりと固定することができます。
10.バチカン
ペンダントトップをチェーンに通すための金具です。トップとチェーンをつなぐ重要な役割を果たします。
シンプルなものから装飾的なものまで様々なデザインがあり、ダイヤモンドが入っているものもあります。バチカン自身が揺れるタイプと揺れないタイプの作りの違いもあります。バチカンはペンダントの印象を大きく左右します。チェーンの太さに合わせたサイズを選ぶことが大切です。
11. ヘッドピン
先端に小さな玉や平らな部分があるピン状のパーツです。ビーズや天然石などを通して、ピンの反対側を丸めることでパーツを作ります。
ピアスやイヤリング、ペンダントのチャームなど、様々なジュエリーパーツの作成に使用されます。長さや太さ、素材も多様で、用途に合わせて選べます。
12. アイピン
ヘッドピンに似ていますが、先端が輪になっているのが特徴です。この輪を利用して他のパーツと接続しやすくなっています。
ビーズや天然石を通した後、反対側を丸めることで、簡単にチャームやコネクターを作ることができます。連結パーツとして重宝するアイテムです。

イヤリング・ピアス系パーツ〜耳元を彩る専用パーツ
耳元を飾るジュエリーには、専用のパーツが必要です。ピアスとイヤリングでは使用するパーツが異なり、それぞれに様々な種類があります。
キラガでは、お客様の耳の形や好みに合わせて、最適なイヤリングやピアスのパーツをご提案しています。身につけやすさと美しさの両立を大切にしています。
13. ピアスフック
ピアスの最も基本的な金具で、フック(釣り針)状の形をしています。耳たぶに通して使用します。
シンプルなものから装飾が施されたものまで様々なデザインがあり、揺れるタイプのピアスに適しています。素材も金属アレルギーに配慮したものなど多様です。
14. ピアスポスト
まっすぐな棒状の金具で、キャッチと呼ばれる留め具と組み合わせて使用します。スタッドピアスと呼ばれる、耳に密着するタイプのピアスに使われます。
長さや太さが異なるものがあり、耳たぶの厚さに合わせて選ぶことができます。シンプルで使いやすく、日常使いに適しています。
15. イヤリングクリップ
耳に穴を開けていない方向けの金具です。バネの力で耳たぶを挟む仕組みになっています。
挟む強さが調整できるタイプもあり、痛みを感じにくいものを選ぶことが大切です。最近は装着感が改良された製品も多く、長時間の着用も快適になっています。
16. イヤリングネジバネ
ネジを回して耳たぶを挟む仕組みのイヤリング金具です。クリップタイプよりも調整が細かくでき、自分の耳に合った強さで固定できます。
重いデザインのイヤリングでも安定して装着できるのが特徴です。慣れるまでは着脱に時間がかかることもありますが、安定感は抜群です。

チェーン・紐系パーツ〜ジュエリーの骨格となる連結部材
ネックレスやブレスレットの基本となるのが、チェーンや紐などの連結パーツです。これらは単なる繋ぎ目ではなく、ジュエリー全体の印象を大きく左右する重要な要素です。
四季折々の美しい自然に囲まれたキラガの工房では、季節感を取り入れたジュエリー制作も行っています。チェーンや紐の選択一つで、作品の雰囲気が大きく変わることを日々実感しています。
17. チェーン
金属の輪を連結させたパーツで、ネックレスやブレスレットの基本となります。デザインは非常に多様で、細いものから太いもの、編み方も様々です。
アズキチェーン、ベネチアンチェーン、ロープチェーンなど、それぞれに特徴があり、ジュエリーの印象を大きく左右します。素材や太さ、長さを選ぶことで、様々な表現が可能です。
18. コード類
革紐、シルクコード、ワックスコードなど、非金属の紐状パーツです。カジュアルな印象からエレガントなものまで、素材によって様々な表情を演出できます。
金属アレルギーの方にも使いやすく、軽量なのも特徴です。結び方や留め具の組み合わせで、オリジナリティのあるジュエリーを作ることができます。
19. ワイヤー
金属の針金状のパーツで、ビーズや天然石を繋げたり、形を作ったりするのに使用します。硬さや太さが異なる様々な種類があります。
ハードワイヤーは形状を保持しやすく、ソフトワイヤーは柔軟性があり曲げやすいのが特徴です。ワイヤーワークと呼ばれる技法で、複雑なデザインも表現できます。
20. エンドパーツ
チェーンや紐の端を処理するためのパーツです。紐の端を挟んで固定し、留め具などと接続するために使用します。
サイズや形状は様々で、使用する紐やチェーンの太さに合わせて選ぶ必要があります。きちんと固定することで、ジュエリーの耐久性が大幅に向上します。

ジュエリーパーツの素材と品質〜長く使えるジュエリーのために
ジュエリーパーツを選ぶ際に重要なのが、素材と品質です。同じデザインでも、素材によって見た目や耐久性、肌への影響が大きく異なります。
キラガでは、お客様に長く愛用していただけるよう、素材選びにもこだわっています。特にアレルギーをお持ちの方には、肌に優しい素材をご提案しています。
金属素材の種類と特徴
ジュエリーパーツに使われる主な金属素材には、ゴールド、シルバー、真鍮、ステンレスなどがあります。それぞれに特徴があり、用途や好みに合わせて選ぶことが大切です。
K18やK14などの金は変色しにくく高級感がありますが、価格も高めです。シルバー925は手頃な価格で上品な輝きがありますが、時間とともに酸化して黒ずむことがあります。
真鍮は温かみのある金色が特徴で、経年変化を楽しめる素材です。ただし、着用すると皮膚に色がつくことがあります。ステンレスは丈夫で変色しにくく、金属アレルギーの方にも比較的安心して使えます。
品質を見分けるポイント
ジュエリーパーツの品質を見分けるポイントとしては、仕上げの丁寧さ、重量感、表面の均一性などがあります。特に接続部分や開閉部分は、作りの良し悪しが耐久性に直結します。
また、メッキの厚さも重要です。薄いメッキは短期間で剥がれてしまうことがあります。品質の良いパーツは、見た目だけでなく手に取った時の感触でも違いがわかることが多いです。
初めは少し高くても、品質の良いパーツを選ぶことで、長く美しいジュエリーを楽しむことができます。特に毎日使うものや大切な方へのギフトには、品質にこだわりたいものです。

まとめ〜ジュエリーパーツの知識で広がる創作の可能性
ジュエリーパーツの基本20種類について、その特徴や使い方をご紹介しました。パーツの種類を知ることで、ジュエリー作りの幅が広がるだけでなく、既製品を見る目も変わってくるでしょう。
富士山麓の自然に囲まれたキラガの工房では、これらのパーツを駆使して、一つひとつ心を込めたジュエリーを制作しています。パーツの選択一つで、ジュエリーの印象や耐久性が大きく変わることを、日々の制作を通じて実感しています。
ジュエリー作りに興味をお持ちの方は、まずは基本的なパーツから試してみてはいかがでしょうか。また、お気に入りのジュエリーのリフォームをご検討の方も、パーツの知識があれば、より具体的なイメージをお伝えいただけます。
キラガでは、ジュエリーのオーダーメイドやリフォームも承っております。ジュエリーに関するご相談は、お気軽に株式会社キラガまでお問い合わせください。ライブやご来店予約は公式LINEからもお気軽にお問い合わせください。
皆様の大切な宝石に、新しい輝きを与えるお手伝いをさせていただきます。

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